guracolo docolo

摩訶不思議な guracolo ワールドへようこそ!

ジャケ喜利

この写真にセリフをつけてみてください。

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「あ、破ってしもた。しゃあない、コンビニのチラシ貼っつけておこ」

 

〈7/Beachhouse〉

USボルチモア出身のドリーム・ロック・バンド。

マイブラとかコクトー・ツインズに雰囲気が似ている。

4曲目の‘L'Inconnue’が好き。

 

 

大人の絵本:大築勇吏仁

神保町のボヘミアンズ・ギルドで見つけた‘’Regreso Al Eden‘’ 。

このひとはスペイン在住とあってこの作品集もスペイン語。わからん。

でも、赤い瓶から手が生えていたり、赤い梯子が天に向かって伸びていたり

赤い天使がビルの上にいたり、白い月に緑の矢が刺さっていたり、

赤い魚の目にまつ毛が生えていたり、緑のビルの屋上に巨大な目があったり、

全身金色の毛のゴリラがいたり、サボテンに赤い唇のような花が咲いていたり。

カラフルだけど陰があるシュールで奇妙奇天烈な世界。好き

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大人の絵本:マーリア・シュヴァルボヴァー

千葉そごうの三省堂で面白いものを見つけた。

社会主義時代から残るものばかりの‘Swimming Pool’(青幻舎)。

撮影者は1988年生まれ、共産圏だったスロヴァキアを知らない。

だからか、この時代のものが逆に新鮮に感じられるのだろうな。

整然とした均質なタイル、すっきりと直線的な構図のプールに、

カラフルな水着と水泳帽のアンドロイドみたいな無表情な女性。

なんだか夢のなかの世界。泳ぎ疲れてちょっとボーっとした感覚。

そういや昔、グラコロ母がプールでこんな帽子をかぶっていたなあ。

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ジャケ喜利

題目:この写真にセリフをつけてみてください。

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「あかん、クシャミしたら腰をいわしてしもたわ」

 

〈Do Hollywood/Lemon Twigs〉

ダダリオ兄弟が中心のアメリカの4人組バンド。

甘いヴォーカルとどこか懐かし気なメロディーに騙されてはいけない!

突然の転調に複雑な変拍子などを軽々とやってのける。只者ではない。

6曲目の‘As Lomg As We're Together’が好き。

新・トラウマティック銀幕:女王陛下のお気に入り

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女王陛下のお気に入り

18世紀のイングランドはフランスと交戦中だ。

女王のアンは病気がちで、重要事案の決定はすべて側近のサラに任せている。

ふたりは幼なじみの間柄で、専横的なサラはアンを意のままに操ろうとする。

女王アンとサラの関係がぎくしゃくする中、サラのいとこのアビゲイルがやって来る。

家が没落したため当初サラには相手にされず仕方なく台所女中をやらされる。

でも、薬草の知識を活用してアンの中風の足を治療し、念願かなって女官に。

戦争継続を謳うホイッグと、反戦を唱えるトーリーで議会は荒れる。

トーリー党代表のハーレーはアビゲイルを利用して女王に取り入ろうと画策する。

一度は断ったものの、サラから女王のお気に入りの座を奪いたい彼女は…。

 

この英国版大奥はてっきりヨルゴス・ランティモスが創作かと思ったけど、

実はけっこう史実に基づいているのが驚き。でもまあ、彼独特の世界だったけど。

アンのオリヴィア・コールマンとサラのレイチェル・ワイズはロブスター組。

アビゲイルエマ・ストーンは清純派を脱皮してまさかのぶっ飛び怪演。

この三人がドロドロに絡み合い、くんずほぐれつの演技合戦。

エマに軍配をあげたいけど、レイチェルの男装はオスカルみたいでカッコイイ。

 

トラ銀ポイント:ゲロッパ

アン女王はお菓子の食べ過ぎ、サラはアビゲイルに毒をもられて、

アビゲイルは見事に貴族の花嫁となって祝い酒の飲み過ぎで。

だいたいその行先は金襴手の蓋つきの壺。日本の伊万里とか柿右衛門が~。

 

 

大人の絵本 小泉孝司

神保町のボヘミアンズ・ギルドで見つけた‘七番目の空’(光琳社)。

まるでマグリットだけど、ユーモラスなところは皆無。

日本画の絵具で描かれているせいか繊細ではかなげ。

そして、漠として大なるものへの不安と畏怖。

添えられた詩もまた画風にぴったり。(でも、詩は苦手…)

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新・トラウマティック銀幕:サスペリア

 

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サスペリア

1977年ベルリン。スージーが単身アメリカからやって来たのは、

コンテンポラリー・ダンスのマルコス・カンパニーに入団するためだ。

オーディションでの圧倒的なパフォーマンスでマダム・ブランに入団を許可される。

さらに、ちょうどひとり欠員ができたために団員の寮にも入れることになる。

すぐに仲良くなった隣室のサラは欠員となった親友のパトリシアが心配でたまらない。

警察には反政府活動をする友人と行動を共にしているのだろうと舞踊団は説明した。

でも、サラは信じられずに事務所に入ってパトリシアの名簿を探すが見つからない。

パトリシアの代わりにセンターを指名されたオルガはマダムや舞踊団に不満をぶつけ、

退団すると言ったままどこかに消えてしまう。そして、スージーがセンターになる。

 

この2018年版を見るために1977年版も久しぶりに見直した。

新バージョンの良かった点はダンスを重点的に描いたところと

マダム・ブランのティルダ・スウィントン(あと二役は彼女の余技かお遊び)。

芸術に魂を捧げ、魔女に魂を売る。矛盾と葛藤と苦悩。

スージーダコタ・ジョンソンは踊りもいいけど脱ぎっぷりもいい。

ナチスの傷跡が残る冷戦下のベルリンとスージーが生まれた米国のアーミッシュ村。

リメイクにあたって監督は相当気合を入れたんだろなあ。盛り込みすぎというか…

得体の知れない謎のまま説明しない潔さ。古いバージョンのほうがやはり遥かに怖い。

 

トラ銀ポイント:指切りげんまん

スージーとサラが約束よって、お互いの小指を絡ませる。

てっきり日本だけの習慣かと思ってたんだけど…インターナショナルなのね。