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1307267448**[トラウマティック銀幕] カリガリ博士

早く梅雨が終わってくれないかな。
今年の夏の暑さは平年並みの予報だが、せめてカラッとしてくれ〜。
そういや、去年は猛暑であのガリガリ君の生産がおっつかなかったなあ。

 <カリガリ博士

庭園に男がベンチに座る。そのかたわらには初老の男。
そこを虚ろな目をした白衣の女が通り過ぎる。
男は言う。「あれはわたしの婚約者です。先日恐ろしい体験をしまして…」

ある日、男は友人と二人で街のカーニバルに繰り出し、見世物小屋に入る。
カリガリ博士が眠り男ツェザーレの眠りを覚まし、 いかなる質問にも答えさせると言う。
友人は無謀にも問いかける。「自分の命はいつまでもつか」 答えは「明日の朝まで」。
予言どおり友人は殺害される。
実はカリガリ博士夢遊病者ツェザーレを操り、殺人を繰り返していた。
そして、魔の手は主人公の婚約者にも迫った。
彼女を誘拐したツェーザレは警察に追跡されると、突然発作を起こして死に、
博士も捕えられる。

でもなんだか変だ。
男の回想が始まると、全セットがアート感覚のハリボテ。
風景は歪み、椅子の脚は異様に長い。
主人公のリアクションは一人浮いているし、挙動不審だ。
特に目がギラギラ、完全にいっちゃっている。
それもそのはず…。
今回観たのは音楽が前衛ジャズっぽくて、効果抜群!
アートワークも20年当時のダダイズムとか、シュールとか。
ドイツ表現主義の代表作とされるこの映画はまさに魔術です。