好きな現役監督特集の第三弾はジョエルとイーサンのコーエン兄弟もの。 相変わらず変なひとばかり出てくる。常連たちが集い、意外なひとも登場する。 主人公の中年無職男ジェフリー（デュード）・リボウスキにジェフ・ブリッジス。 ボウリング仲間の身勝手男…

題目：この写真にセリフをつけてみてください。「♪〜そばかすなんて気にしない〜わたしは〜わたしはキャンディ〜♪」〈Brave／Marillion〉 イギリスのプログレッシヴ・バンド。 これは大傑作。特にドラムのイアン・モズレイが素晴らしい！ ４曲目の‘Goodbye T…

好きな現役の監督特集の第二弾！ジム・ジャームッシュものを。 主演がジョニー・デップだからもう文句のつけようがないかな？ 会計士の職を求めてアメリカ大陸を東から横断してきたのに断られ、 街で会った若い女とベッドインしたところを男に踏み込まれて撃…

題目：この写真にセリフをつけてみてください。「やっぱ、エステの仕上げは全身パックよね〜」〈Nothing But Thieves〉 イギリスのサウスエンド出身の５人組正統派ロックバンド。 ヴォーカルのコナー・メイソンがめちゃくちゃいいっ！ ４曲目の‘Itch’が好き。

東京オアゾの丸善で見つけた‘How To Be British Collection’。 イギリス人による自虐ネタの数々を満載。わかりにくい笑いだらけ。 英国生活４年のGuracoloにとってイギリス人は、とってもめんどくさいっ！ 偏屈で誇り高くて古いもの好き。料理はまずいけど紅…

題目：この写真にセリフをつけてみてください。「こっちって本当にグラストンベリーの近道かな？」「全然見えてこないんだけど…」〈Surrennder／Hurts〉 イギリス・マンチェスター出身のエレクトリックポップ・デュオ。 ダークなデカダンっぽさが薄まってし…

前回は現役でたぶんいちばん好きな監督作品を取りあげた。 で、今回からは現役で好きな監督を特集。まずはウェス・アンダーソン。 このひとは基本コメディだけど、いつも根底にはダークさがある。 本作も傲慢で身勝手な父親にトラウマを与えられた息子たちと…

千葉の市美のブラティスラヴァ世界絵本原画展は毎回楽しみだ。 このひとも金牌を受賞して日本での出版がかなった。うれしー！ ‘ボンバストゥス博士の世にも不思議な植物図鑑’（西村書店） １９世紀の植物学者ボンバストゥス博士の解説付きの奇妙な植物。 真…

たぶん現役でいちばん好きな監督はロイ・アンダーソン。 今回はめずらしく主役がいる。ひとを笑顔にしたいと、 面白グッズを売る中年セールスマン・コンビのヨナタンとサム。 でも、ちっとも売れない。だって売りものは吸血鬼の牙と笑い袋と、 歯抜けおやじ…

題目：この写真にセリフをつけてみてください。「はいはい、野呂圭介がプラカードもって出てくるやつね」〈Eyes Wide,Tongues Tied／The Fratellis〉 スコットランド・グラスゴー出身の三人組。全員フラテリを名乗るが、 ラモーンズと同じく兄弟ではない。た…

ピンク・フロイドが音楽を担当するアントニオーニ監督作品。 学生運動で警官を銃で撃ってしまった男子学生。 セスナを盗みデスヴァレーへ。そこで若い女性と出会う。 彼女は会議に出る上司のもとへひとりドライブで向かっていた。 愛を交わしたあとふたりは…

恵比寿のシス書店でこのひとの作品に出会ってからずっと気にしていたら、 今年になって待望の作品集‘はるかな旅’が出版されていた。うれし〜！ なんと半世紀もまえの作品を集めたもの。幻のコラージュ作家だったらしい。 エルンストの影響大だけれど、とても…

絵を動かしたのがモーション・ピクチャ＝映画。じゃ、映画を止めたら？ ブリューゲルの‘ゴルゴタの丘への行進’の絵を映画で再現する。 でも、完全静止は無理。後ろのほうで子供たちは輪になって踊ってるし、 馬もじっとしていられずにグルグルまわる。羊はが…

題目：この写真にセリフをつけてみてください。「やっぱ、ひとりぼっちの潮干狩りは寂しいっ！」〈What Went Down／Foals〉 イギリス・オックスフォード出身の５人組インディーロック・バンド。 繊細で壊れそうだったのがスケール大に育ったなあ（母親的気持…

エンキ・ビラルものは一本観てたはずだけどよく覚えてない。 題名も内容も。ただの物忘れならいいけど若年性のあれだったら…。 とりあえず幕張の蔦屋書店で見つけたが、これはちがうようだ。 酸性雨。絶え間ない銃声や砲声。走りまわる武装警官。 男は泊った…

フェリーニ＆ジュリエッタ・マシーニ黄金コンビものを。 今回は野卑で粗暴な娼婦カビリアを演じるジュリエッタ。 バッグを奪われ川に落とされ溺死するところを救われたのに、 救ってくれた男たちに礼もせず、裏切った恋人への怒り爆発。 心配する女友だちも…

題目：この写真にセリフをつけてみてください。「健康には自信があるって、お見合い写真がこれかぁ…」〈The Mind Is Terrible Thing To Taste／Ministry〉 アメリカのインダストリアル・メタルバンド。 キャバレー・ヴォルテールをメタルにしたみたいでちょ…

日経新聞の美術欄で‘夜の図鑑’を見てこのひとのことが気になっていた。 でも、最近亡くなっていたと知りとても悲しい。好きになったばかりなのに。 作品集‘兎神国物語’（青幻舎）でこのひとに思いを馳せるしかない。 古代世界、月世界、夢の世界、天上の世界…

ストップモーション・アニメが大好き！‘羊のショーン’観ようかな。 で、その世界では神さまのレイ・ハリーハウゼンものを。 ストーリーはトラ銀でとりあげたパゾリーニの‘メディア’の前半部分。 ジェイソン（イアソン）は仲間をつのって金の羊の皮を求める航…

題目：この写真にセリフをつけてみてください。「夜でも月見でもキャラ的にサングラスはずせないのよ。ダンゴ食いたいなあ」〈Floodland／The Sisters Of Merccy〉 キング・オブ・ゴス。ＡＬ１枚で解散したと思ってたら、 エルドリッチひとりでがんばってた…

‘ラ・ジュテ’を観たからには、こちらも観ないことには。 大筋はほぼ同じといってもいいが、別物として観たほうがいい。 大きなちがいは１２モンキーズの存在。サスペンス色が一気に高まる。 途中までＤ・ボイルの〝２８日後…〟みたいかって思ったんだけど、 …

神田神保町のボヘミアンズ・ギルドで見つけた‘遠藤彰子の世界展’。 展覧会の新聞記事を読んで以来、ずっとこのひとに興味を持っていた。 それにしてもいったい一枚の絵に何人描かれているんだろう？ 地上から天上までらせん状にクネクネうねうね昇ってきて、…

ヘンリー・ジェームズの小説のなかでも‘ねじの回転’はかなり異色。 幽霊ものともサイコ・サスペンスともとれる。見方によってガラリと変わる。 で、幽霊ものと解釈して、その前日譚を映画化したものがこれ。 両親を亡くした兄妹を広大な森のある大きな屋敷で…

題目：この写真にセリフをつけてみてください。「じゃんけんぽんっ！グーとチョキと…」「ペー！」〈Bemeath The Skin／Of Monsters And Men〉 アイスランドのインディー・フォークバンド。 ファンタジーの世界。ナッナのハスキーヴォイスがいい。 ３曲目の‘H…

テリー・ギリアムはこの映画を観ていないと言っているらしい。 いやいや。科学者の出っぱりメガネなんか絶対パクッてるぞ！ というわけで、‘１２モンキーズ’の元ネタらしいこの映画。 全編静止画像の連続に、１シーンだけパラパラ漫画のように動く。 少年は…

今夏は過酷だ。暑さより湿気が苦手。北欧の夏がうらやましい！ だから、ボヘミアンズ・ギルドで見つけた‘北欧切り絵’。 涼しげな白い背景に花は大きく咲き誇り、草木はニョロニョロ、 人魚は泳ぎ、ケンタウロスは駆け、ドラゴンや一角獣は飛び、 ワニやキリ…

フィルム・ノワールが大好き。‘黒い罠’とか‘現金に体を張れ’とか…。 少ない…。好きな割にまだまだ掘り掘りが必要なこの分野。 これは大昔に観て、ロバート・ミッチャムの怖さだけが強ﾄﾗになっていた。 で、超久しぶりに観直したら…、こっ、これはっ、大傑作…

題目：この写真にセリフをつけてみてください。「ごぶさたしております、貞子です。みなさまお元気ですか？」〈暗鬱／Anekdoten〉 変拍子ドラムを求めてとうとうこの分野に。スウェーデン・プログレ。 鉄壁のリズム隊に縦横無尽のギター！唯一の弱点はヴォー…

東京のオアゾの丸善でかわいいものを見つけた。 Carin Bergerの‘The Green Mother Goose’。 マザーグースのエコ的パロディを飾るイラストがキュート。 グースおばさんやハンプティ・ダンプティが、豆の木のジャックが、 王さまが、ブタやネズミの家族が、犬…

最近はまっているアレハンドロ・ホドロフスキーものを。 ざっくりまとめると錬金術師と弟子たちが厳しい修業を経て、 聖なる山にいる賢者から不老不死の秘法を奪うという話。 舞台の街では貧者に対して富者と権力者は常に残酷だし、 いかにも厳かな作法でう○…