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本日のトラ映画 ロイヤル・テネンバウムズ

前回は現役でたぶんいちばん好きな監督作品を取りあげた。
で、今回からは現役で好きな監督を特集。まずはウェス・アンダーソン
このひとは基本コメディだけど、いつも根底にはダークさがある。
本作も傲慢で身勝手な父親にトラウマを与えられた息子たちと娘がメイン。
子供時代に両親が離婚し、母親に英才教育され天才となった兄弟と、
天才ふたりにはさまれて、自分探しに迷走する養女の姉。
大人になり、天才発明家+投資家のチャスは妻を亡くして心を病む。
天才テニスプレイヤーのリッチーはキレて試合放棄したまま航海の旅へ。
個性的すぎて理解されない劇作家のマーゴは幼なじみのイーライと不倫中。
大学の助教から人気作家となったイーライはヤク中と、みんな壊れている。
まともなのは母親で考古学者のエセルと、みんなの不幸の元凶の父親ロイヤル。
一文無しでホテルを追い出されたロイヤルは仮病で家に戻り家族を集結させる。
勝手な父親もマイペースな母親もトラウマ知らずのたくましさ。前世代強し。
親子関係は修復できたらいいし、できなくてもあとは自分次第ってところかな。
トラポイント:余命が短いとうそをつくロイヤルの片棒をかつぐニセ医者のダスティ。
本業はホテルのエレベーター係りだけど、診断するのがだんだんクセになる。