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本日のトラ映画 ブリューゲルの動く絵

絵を動かしたのがモーション・ピクチャ=映画。じゃ、映画を止めたら?
ブリューゲルの‘ゴルゴタの丘への行進’の絵を映画で再現する。
でも、完全静止は無理。後ろのほうで子供たちは輪になって踊ってるし、
馬もじっとしていられずにグルグルまわる。羊はがんばってるけど。
絵画を映画でやろうっていう着眼点はいい。超絶美の映像が楽しめる。
だけど、スペインによるオランダ支配という時代背景がわかっていないと、
極力セリフが排除されているのでもう何が何だか。歴史の上級者向き。
とはいうものの、この映画の主眼は民の日常生活に置かれているから、
暮らしぶりが面白い。晩年のブリューゲルも農民を主体に描いたもんなあ。
トラポイント:山頂の風車。岩山のなかの階段をずんずん昇り風車に行くって、
どんな構造?なかが空洞の山だったのかな。わざわざ掘ったならすごいなあ。