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本日のトラ映画 妖精たちの森

ヘンリー・ジェームズの小説のなかでも‘ねじの回転’はかなり異色。
幽霊ものともサイコ・サスペンスともとれる。見方によってガラリと変わる。
で、幽霊ものと解釈して、その前日譚を映画化したものがこれ。
両親を亡くした兄妹を広大な森のある大きな屋敷で世話をするのは、
老家政婦と家庭教師の若い女と庭師のピーター・クィントの3人だけ。
自然のなりゆきか、家庭教師と庭師ができてしまってSMプレイを繰り広げる。
この映画がキワモノにならなかったのは、クィントがM・ブランドーだから。
家庭教師には危険な恋人、子供たちにはカリスマとなるのに充分すぎる魅力。
その教えが効きすぎて無邪気な子供たちによって悲惨な最後を迎えるんだけど…。
トラポイント:何事にも動じない家政婦。青虫が髪を這おうとも、
子供に弓で狙われようとも、クィントと間違われて家庭教師に裸を見せられようとも。
あんたは強い!だからさらに不幸なことになる‘ねじの回転’でも生き残れるのね。