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1307869490**[トラウマティック銀幕] ジュテーム・モワ・ノン・プリュ

ジェーン・バーキンアガサ・クリスティのなんやら殺人事件で、
怪しい、胡散臭い役柄で、犯人を強請ったりなんかして途中で殺されるけど、
しっかり強烈な印象を残すようなおいしい役回りを演じていた。
まるで映画の金田一シリーズにおけるピーターかな。

<ジュテーム・モワ・ノン・プリュ>



ゴミ処理業で田舎町にふらりとやってきたゲイの若者二人。
二人が立ち寄ったみすぼらしい食堂には、ジョニーと呼ばれる女が働いている。
ショートカットでスレンダーなジーンズ姿はまるで少年。
若者の一人、クラスと彼女は恋に陥るのだが、ゲイの男に惚れると大変だ。もう苦行。
それでしか事を果たせないから、ほんとうに痛々しい。
ゲイの元恋人は彼女に嫉妬して殺そうとする.
クラスは止めに入るが彼を責めることはできない。
怒りのジョニーは言ってはいけない言葉を投げかける。
「所詮、あなたはゲイなのよ」

ゲンズブールは自分の妻の裸を存分に映画に登場させるが、
ジェーン・バーキンは裸よりも、Tシャツにジーンズの方がかっこいい。
胸やお尻が小さい両性具有のような危うい存在だ。
クラスとジョニーの絡み合う姿はエロチックどころか、
大声が出るほどの痛さに同情してしまう。
体もうまく適合しないが、お互いの気持ちも結局交わらず。徒労と虚しさが残る。
登場人物は少ない中、強烈にあぶない男が二人。
このひとたちのおかげで見事にトラウマティック映画に。略してトラ映画。
まずは食堂の店主。毎週土曜にパーティーを開催し、
女客に無理やり(?)素人ストリップショーをやらせる。
でっぷり太っていて、いつも屁をこく。
もう一人は、なぜかいつも白馬に乗ってる地元のゲイ。
若き日のジェラール・ドパルデュー
とても味のある不思議な人物となっている。
実はグラコロはドパルデュー好きです。