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1308473995**[トラウマティック銀幕] 妖婆 死棺の呪い

子供の頃、ものすごく怖かったもの。白黒の‘ゲゲゲの鬼太郎’や
悪魔くん’や‘マグマ大使’の溶ける‘人間もどき’など。
これも妖怪たちがワラワラと壁を伝って降りて来るのがトラウマになってましたが…。
超久々に観るんだけど、今回はどうかな?

妖婆 死棺の呪い



神学生のホーマーは夏休みに友人達と帰省するが、途中道に迷い、
一軒の農家に一夜の宿を求める。家の主は老婆で、まるで「奥州安達が原一つ家」。
でも、山姥じゃなく魔女の妖婆。箒を持ったその妖婆に無理やり肩車させられ空を飛ぶ。
地上に降り立ち、その箒で婆を滅多打ちすると、なぜか婆が若い女に変身している。
相手が気絶している隙に逃げて、ホーマーは神学校へ帰り着く。
そこへ祈祷依頼が来る。地主の娘が重病らしい。
渋々そのコサック村に行くと、地主の娘はすでに死亡。
教会で三夜連続の祈祷をすれば、謝礼をはずむと言われてやり遂げようとするが、
その娘こそ実は妖婆に憑りつかれた、あの若い女だった。

主人公のホーマーは神学生のくせに大酒飲むは、コサックダンス踊るは、
見事に生臭坊主候補生。まともに祈祷なんか出来ないので、結末は見えている。
でも、飄々としていてどこか憎めず、いい味が出ている。
妖怪たちを煽動する地主の娘役のナターリャ・ワルレイはゾクゾクするほど美しい。
子供の頃、おどろおどろしく見えた妖怪たちは、愛嬌たっぷりな大駱駝艦みたい。
老人中心の中世のコサック村の昼間ののどかさと、夜の恐ろしさがコントラスト。
今回トラウマとなったのはこの映画の題名。これじゃB級映画だと誤解されてしまうぞ。