トラウマティック銀幕 大魔神
子供の頃に観た映画で、今なおトラウマになっているものは多い。この映画もそう。
そういや小学校の頃の社会見学なんかで博物館とかに行って、
展示されている埴輪【はにわ】の顔が変わるんじゃないかって、ドキドキして見てたぞ。
<大魔神>
戦国の世の丹波の国。この土地では荒ぶる武神を封じ込めて山の神として奉ている。
魔神封じの祭りの日の夜、家老の左馬ノ介は配下の者とともに謀反を起こす。
流れ者にもかかわらず、家老にまで取り立てられたのに、恩義を忘れた裏切り行為だ。
城主の花房忠清は殺害され、子の忠文・小笹兄妹は忠臣の小源太に助け出され、
小源太のおばの巫女しのぶの計らいで魔神の山へと逃れる。
そして十年後、新城主となった左馬ノ介は領地を広げ、いずれは京へと野望を抱く。
過酷な労役を領民に課し、戦【いくさ】に備えて新しい砦を建設中だ。
成長した忠文はお家再興をめざすが、花房の残党が集まるまで待つ。
連絡係として山をおりた小源太が捕えられ、助けに向かった忠文も捕えられる。
巫女のしのぶは神の怒りを買うと左馬ノ介を諭そうとするが、
花房の残党と領民の心の拠り所となっている神像なぞ壊せばいいと言われ、惨殺される。
家老と配下の者たちが山に行き、そこで見つけた小笹に無理やり道案内させ、
神像にタガネを打ち込むと傷口から血が流れ天変地異が起き、全員地中へ飲み込まれる。
小笹は難を逃れたものの、翌朝には兄の忠文と小源太は磔の刑に処せられることに。
小笹は神像に祈る。「この身をお捧げしたら、兄たちの命をお助けくださいますか」
そして、滝へ身を投げようとすると…。
監督とか脚本は知らない人だけど、製作は永田雅一。
特撮はかなりのもので、実写との合成シーンやカメラアングルが面白い。
高田美和の小笹は清楚・可憐そのもので、鎌倉夫人の片鱗はこれっぽちもない。
小源太の藤巻潤とか忠文の青山良彦とかで、あまり有名な役者さんはいない。
今回トラウマは巫女のしのぶ役の女優さん。雰囲気ありすぎ!
特に左馬ノ介に殺されるシーンは壮絶というか凄惨というか、
夢に出そうだ〜。トイレに行けないよ〜。おとなになった今でも怖いよ〜!