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トラウマティック銀幕 獲物の分け前

かつてロジェ・ヴァディムは男性たちの垂涎の的だった。
ブリジット・バルドージェーン・フォンダカトリーヌ・ドヌーブ…。
美女をセクシーに磨き上げてはまた次の美女へ。甲斐性のあるプレイボーイだね。

<獲物の分け前>

ルネが20歳も年上のアレクサンドルと結婚したのは厳格な家を出たかったから。
アレクサンドルが金持ちの娘のルネと結婚したのは事業資金を調達したかったから。
ふたりの夫婦生活は冷えきっている。ルネにはマルタンという愛人がいたが、
関係を清算したくて、義理の息子のマキシムに相談を持ちかける。
マキシムは22歳のロシア語専攻の学生。ルネとは年も近く、
最初はほんの遊びのつもりだったが、次第に許されない関係にのめり込んでいく。
ある日、海外出張の父にマキシムは自分も旅に出ると告げる。
パリを嫌って田舎に引っ越した中国人の友人を訪ねる旅だ。ルネも一緒だ。
旅で初めてひとつのベッドに寝ることができたが、パリに戻るとふたたび別のベッドに。
父の急な帰宅を恐れたためにマキシムがそう決めても、ルネはもう歯止めが効かない。
早く戻ったアレクサンドルは、息子のベッドに長い金髪やルネのネックレスを発見。
夜は家にいるアレクサンドル、外泊ばかりして帰宅しないマキシム。苛立つルネ。
ルネはマキシムに迫る。「自由になれたら、わたしと逃げてくれる?」
事業が崖っぷち状態だから夫は離婚には応じてくれないだろう。でも、条件次第では?

ミッシェル・ピッコリ演じるアレクサンドルの老獪さにルネの浅知恵は勝負にならない。
事業がうまくいってないとルネにもマキシムにも言ってるけど、本当かどうか。
と、見た目の怖さで疑ってしまうけど、もしかしたら愛情表現が苦手だけなのかも。
妻にも出張につきあってほしいとか、息子と朝食を一緒に食べられてうれしいとか。
う〜ん?愛犬のシェパードを息子にけしかけるのは、可愛い子ほどいじめたい?
ヴァディムのおかげでジェーン・フォンダのスレンダーな裸体がたっぷり見られる。
美青年ピーター・マッケナリーのマキシムの裸体も。彼の‘審美眼’は性別問わずかも。
今回のトラウマは老メイドさん。マキシムのいたずらにも動じずプロフェッショナル。
制服がかわゆい。あんなお婆ちゃんになりたいぞ。老メイド喫茶は気持ち悪いけど。