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トラウマティック銀幕 魔人ドラキュラ

バートン×デップ映画で一番好きなのは‘エド・ウッド’かもしれない。
マーチン・ランドーがベラ・ルゴシを演じていたのが素晴らしかった。
でも、実は本人を知らなかったということで、この一本を。

<魔人ドラキュラ>

山間の道を急ぐ馬車が一台。日が沈む前に旅籠につかなければならない。
なぜなら夜の森には悪魔が出るからだ。無事に到着するも、ひとりだけ抗議する者が。
英国からの旅人で、ドラキュラ伯爵の城に今晩どうしても行かなければならないと言う。
伯爵の名前を聞くと、他の乗客たちや旅籠で働く者たちはみな震え上がる。
とにかく夜はやめておけと説得されても迷信だと一笑にふす英国人レンフィールド。
旅籠で働く老女からお守りの十字架をもらって、無理やり馬車を出させる。
途中で伯爵の馬車に乗りかえると、いつの間にか御者は消えてコウモリが先導する。
真夜中にドラキュラ城に到着すると、伯爵が自ら出迎え部屋へと案内する。
伯爵は英国に土地を購入し、レンフィールドはその正式な契約のためにつかわされた。
食事が用意され、ナイフで指を切ってしまうレンフィールドに伯爵は激しく反応する。
伯爵はそのまま退室するが、窓の外に大コウモリが舞い、レンフィールドは失神する。
翌夕、嵐の海をドラキュラ伯爵の乗る船が行く。手下となったレンフィールドも同行。
英国に到着した船の乗員は全員死亡しており、発狂したレンフィールドは精神病院へ。
病院長のセワードはふたりの娘をつれて劇場にいる。そこへドラキュラ伯爵が挨拶に。
「博士のご高名はかねがね」でも、熱く見つめるその先には長女のルーシーがいる。
夜、ルーシーは寝室の窓を開け眠っていると、コウモリに姿を変えた伯爵が訪れる。
数日後に彼女は死ぬ。同じように体中から血がなくなる謎の病で死ぬ若い女性が続出。
精神病棟のレンフィールドは「ご主人さま、ミナには手を出さないでください」
だが、セワードの次女ミナはすでにドラキュラの牙のえじきとなっていた。
手遅れになる前にドラキュラを倒さなければ。ヴァン・ヘルシングが立ち上がる。

ゴシック映画の古典と言われるだけあって、冒頭のドラキュラ城のセットは秀逸!
地下墓地の棺から出る手。ゆれるように佇む男ひとりに女3人。恐ろしいけど美しい!
ベラ・ルゴシのドラキュラは社交界に颯爽と登場し、やんごとなき女性たちを悩殺。
見つめるだけで百発百中。たぶん光線が出ている。アルソックの吉田沙保里みたいに。
目力だけでなくお目が高い。ドラキュラ・レディーズはすこぶる美女揃い。
特にミナのヘレン・チャンドラーは華奢で可憐な金髪美女が妖艶なバンプに大変身。
ヘルシング博士はやぶにらみのおじいさんって感じ。怪物除け?海老蔵の睨みみたい。
ぜひ敢闘賞を送りたいのは発狂してハエやクモを食べるレンフィールド。まさに怪演。
今回のトラウマは荒れ果てたドラキュラ城に住まう……アルマジロ…???
見間違えかな?いや、しっかり階段のところに写っている。東欧にはいないよなあ?