トラウマティック銀幕 AKIRA
ハリウッドで実写映画化の話があるらしい…。
‘ドラゴン・ボール’も大コケしたのに、懲りないねえ。
発音はどうなるのかなあ?アキ〜ラ?それともエイキラ?
<AKIRA>
第三次世界大戦から31年後の2019年のネオ・トーキョー。
金田や鉄雄らがバイクで敵対関係にある暴走集団クラウンを追い、
政府に異を唱える学生たちは暴動を起こし、夜の街をデモ行進する。
その人混みをぬって何ものからか逃げるのは手負いの子連れの男。
子供の顔は老人のようだ。デモ封鎖の警察にピストルを向け射殺されてしまう。
驚いた男の子は叫び声をあげ、その衝撃波で街を破壊、当てもなく逃亡を続ける。
クラウンを追った鉄雄は道路を歩く男の子を轢きそうになり、バイクで転倒し負傷。
金田や他の仲間が介抱していると、鉄雄と男の子を軍隊ヘリがどこかへ連れ去る。
運ばれた先は軍施設‘ラボ’。大佐と博士が中心となって‘ナンバーズ’を育成。
検査で鉄雄に‘AKIRA’に共通する素質があることがわかる。博士は喜ぶが大佐は、
「‘AKIRA’はまさに神の力を持つ。それを我々にコントロールできるのか?」
一方、金田は警察から散り調べを受けていた。警察と軍隊による反政府分子狩り。
金田グループは放免となったが、ドサクサにまぎれて少女を連れ出す。
彼女こそ反政府分子のテロリストのケイ。ナンパする金田をすげなくかわす。
‘ラボ’から脱走した鉄雄はガールフレンドのカオリの元へ。
金田のバイクを盗んで逃亡を続けるが、クラウンに見つかり仕返しされる。
助けに駆けつけた金田や仲間に鉄雄は怒る。「どうしていつも助けに来るんだ」
その時突然、鉄雄の身体に変調が起こる。意識のなかに‘AKIRA’が出現。
どこかに潜んでいた‘ラボ’の医療用車両があらわれ、再び鉄雄を連れ去る。
テロリストグループは新たな指令を受けていた。‘ラボ’に侵入し‘AKIRA’を解放。
街でケイを見かけてあとを追った金田はテロリストたちにつかまりスパイと疑われる。
「‘ラボ’につかまっている仲間の鉄雄を助け出したいんだ」金田も侵入に加わる。
‘ラボ’には鉄雄以外に男の子がふたりと女の子がひとり。いずれも老人のような風貌。
女の子は予言する。「夢を見たの。街がこわれて、私たち‘AKIRA’くんに会ったの」
大佐はその25号キヨコに問いかける。「それはいつのことなんだ?」
公開から20数年、アニメやCGの技術は革新的に進歩しただろうけど、
この世界観をどうやって実写化するのか…、不安だ〜大いに不安だ〜。
ハリウッドはゴジラもただの大トカゲにしたもんなあ。イグアナとか。
デル・トロ監督あたりで精神性を生かしてダークに作るならまだいいけど、
ハリウッド大得意のアクションSF巨編だったら思いっきりスベリそうだなあ…。
大友克洋が自分で脚本・監督。今だと粗い感じがする映像が殺伐感を助長。
ガムランのようなパーカッション主体の芸能山城組の音楽が素晴らしい!
今回のトラウマは金田のバイクに貼ってある交通安全祈願のステッカー。
成田山だって。終末戦争の世にも生き残る神社仏閣ってたくましい〜!