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トラウマティック銀幕 ワイルドバンチ

ちょっと前だけどアーネスト・ボーグナインが亡くなった。95歳!
このひとの強トラ映画と言えば、なんといっても‘北国の帝王’。
追悼に観ようかとも思ったが、まだだめだ。一度観ただけで相当の強トラ。

<ワイルド・バンチ>

パイク率いる強盗団‘ワイルド・バンチ’が騎兵隊に変装して鉄道事務所を襲う。
大量の銀貨がその事務所に運ばれたと情報が入ったからだ。でも、それは罠だった。
事務所は武装した男たちに囲まれる。賞金稼ぎの男たちとリーダー格のソーントンだ。
パイクの元相棒で、ワイルド・バンチを一網打尽にしたら仮釈放の身から自由になれる。
向かいの屋上の銃口に気づいたパイクは敵陣突破。一般人を巻き込んだ銃撃戦。
逃げのびたのは5人。パイクと右腕のダッチ、ゴッチ兄弟、メキシコ人のエンジェル。
国境を越えてメキシコに入った寒村で、仲間の老人サイクスが馬を用意して待っている。
だが、少人数なので余分な馬は足手まといに。おまけに奪った銀貨はただのネジどめ、
さらにエンジェルとゴッチ兄弟の不和から、一触即発状態になるがパイクが抑え込む。
一方、金のためなら平気で一般人を撃つ賞金稼ぎたちを毛嫌いするソーントン。
鉄道公安からパイク追跡を命じられる。「30日以内で殺らなかったらまた監獄行きだ」
嫌々ながら賞金稼ぎたちを率いる。「パイクてどんな男だった?」「やつは最高だった」
パイク一味はエンジェルの故郷の村に。だが、アパッチ将軍率いる政府軍の攻撃で、
エンジェルの父は戦死、恋人はアパッチとともに政府軍の本拠地アグァ・ベルデへ。
パイク一味はアパッチ将軍と会う。パンチョ・ビラと戦うために兵器がほしい将軍。
次に大きな仕事をして足を洗うと決めているパイク。「われわれの時代はもう終わりだ」
将軍といちゃつく恋人テレサを射殺し、次は父のかたきを狙うエンジェル。
「村に武器がないから襲われるんだ」「じゃ、武器をひと箱分け前にやろうじゃないか」
ワイルド・バンチの次の、そして最後となる標的はアメリカ軍の兵器輸送列車だ。

あれ?サム・ペキンパーの監督作品って初めて?ありゃりゃりゃ〜!
で、とっても男くさいバイオレンス・アクション映画って、けっこう好きかも。
ちょっとくらいモメても、女と酒と金と冒険があればワハハハと笑って解決。
男って単純、バカ。でも、こういうわかりやすさや、いさぎよさってカッコイイ。
時代に取り残され、潮時を見極め、最期を飾る男の美学。中年男たちの最後の戦い。
主役も脇役もドンピシャの配役。いいひとボーグナインはとってもチャーミング。
今回のトラウマは冒頭の残酷な子供たち。無数のアリにたかられてのたうつサソリ。
うれしそうに見つめるばかりでなく、上にワラを置いて火をつける。ゾワゾワゾワ〜!