guracolo docolo

摩訶不思議な guracolo ワールドへようこそ!

トラウマティック銀幕 レオン

いやはや〜、トヨタのCMでジャン・レノドラえもんを演るとは〜。
それもよく似合ってるし、まあ、どっちかと言えばキュート。
でも、もっとキュートだったのはこの映画だったかもしれない。

<レオン>

殺し屋のレオンに仕事を持ちかけるのはイタリアン・レストランの店主トニー。
「モリツィオの商売敵のジョーンズが火曜日に街に来る」「火曜日は暇だ」
レオンはジョーンズの用心棒を一掃し、商売から手を引くように約束させる。
仕事を終えてアパートに戻ると、廊下で少女がタバコを吸っている。
「お父さんにタバコを吸っているのを言わないで」少女の頬には殴られたようなアザ。
少女の家にはふたりの訪問者。父親がひとりに詰問されている。「薬をくすねたろ?」
もうひとりが父親のにおいを嗅ぐ。スタンだ。「誰がやったか明日までにさがせ」
翌日、外から戻ったレオンは少女が今度は鼻血を流しているのを見つける。
「大人になってもツライことばかりなの?」「そうだ、ツライことばかりだ」
渡されたハンカチのお礼にレオンの好物の牛乳を食料品店に走る少女マチルダ
そこへスタンが仲間をつれてやって来る。「嵐の前の静けさって好きだ」
部屋に押し入りマチルダの父と継母と姉と幼い弟を殺す。そこへ、マチルダが戻る。
見張りを通り過ぎてレオンの部屋のブザーを押す。レオンは逡巡したのちドアを開ける。
スタンの手下たちは薬を求めて家さがし。写真から子供がひとり足りないのがわかるが、
パトカーのサイレンが近づき、男たちは去る。孤児になったマチルダをなぐさめるが、
「弟以外はみんなブタ」「ブタの悪口は言うな。頭がいいし、本当はきれい好きだ」
チルダは父や継母やその連れ子の姉から虐待されていた。4才の弟だけがなついた。
「レオン、あなたの仕事は?」「クリーナー(掃除人)だ」「殺し屋ってことね」
拳銃や武器をしまったトランクを開けられ、答えに窮するレオン。
「弟のかたきを討ちたいの。あなたのために家事をしたら殺し方を教えてくれる?」
断っても、出て行くように行っても食い下がる。マチルダには頼るべき親戚はいない。
「私を助けたんだから、最後まで責任持ってよ」と言って、窓からピストルをぶっ放す。
アパートにいられなくなったレオンはマチルダを連れてホテルに引っ越す。
チェックインでレオンのかわりに住所氏名を書くマチルダ。「嫌いなクラスメートのよ」
不登校のマチルダ。観葉植物が友人のレオン。「根がないところがオレと同じだ」
ふたりはお互いに教え合う。レオンは武器の扱い方を、マチルダは読み書きを。
レオンが仕事の日、家に戻ったマチルダは現場検証に立ち会うスタン。弟のかたきだ。
あとをつけると彼が向かったのは警察署。闇の組織とつながる麻薬捜査官だった。
チルダはレオンに書き置きを残し、ピザ配達員に化けて単身警察署に侵入するが…。

‘武士マニュアル’を読んだけど、塚原ト伝は毎食湯漬け、女を避けよと教えていた。
レオンは牛乳ばかり飲んで、一度失敗してからはやっぱり女を避けていたのに…。
チルダのような少女に助けを求められ、恋されちゃったら、そりゃあもう…。
孤独な少女と心を通わせ、短い間だけど本当に幸せな時をすごせたから、
無惨な死に方をすると覚悟できていたが、かけがえのない彼女のためなら喜んで死ぬ!
これ以上ない死に場所を得たレオンにはもはや迷いがない。まるで古武士。
guracoloはジャン・レノに胸キュン、おじさまたちはナタリー・ポートマンに胸キュン。
‘この悪役はスゴイ’ランキングがあれば上位確実なスタンのゲイリー・オールドマン
今回のトラウマはレオンの物真似。マチルダにはジョン・ウェインはわからないよ〜。