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トラウマティック銀幕 十月

エイゼンシュタインの映画を千葉市図書館で見つけたぞ。
こういう貴重な映画がタダで借りられるのはうれしい。ありがとう!!!

<十月>

民衆がアレクサンドル皇帝像を引きずり倒す。二月革命プロレタリアート初の勝利。
臨時政府樹立にわく人々。だが、短い休戦が終わり、連合国側との戦争が再開される。
疲弊する国民。「革命で政権が変わったのに、飢えに苦しむのは昔と何も変わらない」
「帝政を打倒したのは労働者と農民。社会革命万歳」レーニンは臨時政府打倒を叫ぶ。
「時期尚早。臨時政府の挑発に乗るな」トロツキーが止めても掃射される民衆デモ。
臨時政府は都市部と労働者地区を橋を上げて遮断。革命側の第一機関銃連隊を連行。
政府は陸軍相・海軍相・首相以外すべての役職につく独裁者ケレンスキーが牛耳る。
レーニン逮捕指令と死刑復活令。ケレンスキーのライヴァルの将軍コルニロフは、
革命側の居城ペトログラードに迫るが、捕らえられる。第一機関銃連隊も牢から脱出。
「パンのために平和のために、土地のために同胞のために!」銃をとる民衆は、
無策の臨時政府の閣僚たちと彼らを警護する各種部隊が立てこもる冬宮に迫る。

無声映画だけど、列車の音や群衆の叫び声、足音や剣を抜く音や銃声の効果音。
やはり驚異の映像美。特に銃や可動橋などのクローズアップや動きに思わず萌える。
スターリンによって三分の二もカットされているらしい。本当にもったいない。
でも、齟齬をきたしておらず、力強い作品となっているのがエイゼンシュタインの凄さ。
それにしてもポチョムキン同様、とてつもない大群衆を統率する力は共産主義の賜物?
今回のトラウマは冬宮を警護する各種部隊。コサック部隊に、自転車部隊って?
極めつきは婦人突撃隊。ぽっちゃり体型でおじさんと間違われるおばさんばかり。