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トラウマティック銀幕 風の谷のナウシカ

学生時代のアルバイトで一番強烈だったのは、ある百貨店でのアニメグッズ販売会。
セル画に群がり、奪いあうアニメファンたち。魑魅魍魎たちの阿鼻叫喚。
そこへこの映画のプロモーションでやって来たのが、デビュー間もない安田成美。
まさに掃きだめに鶴の美しさ。でも、残念ながら歌は下手だったな。

風の谷のナウシカ


巨大産業文明が崩壊してから1000年。錆とセラミック片におおわれた大地に、
腐海【ふかい】と呼ばれる有毒の瘴気を発する菌類の森が人間の存在を脅かしていた。
そんな腐海で菌類の胞子やオーム(巨大虫)の抜け殻を採集する少女がいた。
風の谷の姫ナウシカ。凧を巧みに乗りこなす風使いだ。同じ風使いの父は病に伏す。
オームに追われる旅人を見つけ、ナウシカが助けに駆けつけると、父の友人ユパだ。
ババ様が語る英雄伝説は「青き衣をまとい金色の野に降り立ち、青き清浄の地に戻す」
その英雄は剣豪ユパのことではないかとババ様が問いかけたところ、彼は否定する。
「わたしが探し求めているのは我々の運命。すでに隣国2つが腐海におおわれている」
ナウシカは思う。「わたしにユパ様のお手伝いができればいいのに」
その夜、夜警が“風がにおう”と不穏な報告。ナウシカとユパが駆けつけると、
トルメキアの大型船が墜落し、ナウシカが凧で救助に向かうが船は炎上している。
息のある少女を助け出すが、「積み荷を燃やして」と言い残して死んでしまう。
彼女はペジテの王女ラステルでトルメキアに捕縛されていた。積み荷は巨神兵だ。
最近、ペジテは地下で1000年の眠りにつく旧世界の怪物―巨神兵を掘り起こしていた。
戦いに利用するつもりだったが、眠りから覚めさせるまえにトルメキアに奪われた。
巨神兵を取り戻すために、トルメキアは風の谷の城を急襲、ナウシカの父を殺害する。
軍の司令官はクシャナ殿下。巨神兵腐海を焼き払い、人間世界をとり戻すと言う。
風の谷の民からこれ以上犠牲者を出さないために、ナウシカクシャナ服従する。
軍の多くを谷に残し、ナウシカと5人の人質を連れてクシャナはペジテに向かうが…。

“未来少年”の世界をそのままに、コナンとラナを合体させたのがナウシカかな?
声優さんたちも重なっているひとたちが多くて、このひとはあの役だったなあとか。
ロード・オブ・ザ・リング”と“マタンゴ”と“虫愛ずる姫君”もミックス。
結末にはちょっと不満。トルメキアとペジテが戦争をやめるかも疑問だ。
これは名作らしいけど、やっぱり“未来少年コナン”が宮崎駿のベストだなあ。
久石譲の音楽は素晴らしい。DVDではカットされている安田成美の歌は細野晴臣作曲。
今回のトラウマはやっぱりナウシカの飛行シーン。お願いだからパンツはいてくれ〜。