トラウマティック銀幕 ファンタジア
生まれて初めて観た映画はディズニーの‘ダンボ’と‘クマのプーさん’の二本立て。
初期作品はほぼ観てるけど、これは映画館へ親に連れていってもらえなかったなあ。
第一部 バッハの‘トッカータとフーガ’シルエットのオーケストラが演奏。
チャイコフスキー‘くるみ割り人形’神秘の森で妖精や花々が舞い踊る。
デュカス‘魔法使いの弟子’ 弟子のミッキーが箒を召使いにするけど失敗。
ストラヴィンスキー‘春の祭典’ 地球の始まりと生命の誕生や恐竜の絶滅。
第二部 サウンドトラック 楽器の音を波形で表現。
ベートーヴェン‘田園’ オリンポス山の神々
ポンキエリ‘ラ・ジョコンダから時の踊り’ ダチョウ、カバ、象、ワニが踊る。
ムソルグスキー‘はげ山の一夜’ 万霊節の夜、悪魔が街から死者を呼びよせる。
シューベルト‘アヴェ・マリア’ 巡礼たちの松明の列。
そうか。これは音楽映画で、子供向けじゃなかったから観せてもらえなかったのね。
ディズニーのスタッフの精鋭が集い、1940年当時の最先端技術で製作した美術作品。
でも、‘魔法使いの弟子’はコミカルで、初期のミッキーはちょっと毒があっていい。
秀逸なのは‘くるみ割り人形’。音と映像が絶妙のマッチング。ディズニー映画の至宝。
グラコロお気に入りのイラストレーターのカイ・ニールセンが描いたオリンポスの風景は、
その繊細で幽玄な風合いが神々のディズニー特有キャラクターと合ってなくて残念。
これぞディズニーとも言える動物たちのバレエは、華麗なステップも完璧で面目躍如。
‘春の祭典’の部分は…、不覚にも眠ってしまった…。やっぱりクラシック音楽は苦手。
今回のトラウマはミッキー。言うことを聞かなくなった箒人間を斧で木端微塵にする。
残酷〜!今度ディズニーランドに行ったら、抱きつけないじゃないか!抱きつかんけど。