guracolo docolo

摩訶不思議な guracolo ワールドへようこそ!

トラウマティック銀幕 バーバレラ

最近観た‘ゼロ・グラビティ’は思わず息を呑む超絶美映像だったけど、
酸素不足に陥った主人公につられて息をつめ、終わってみればどっと疲れた。
やっぱりこれぐらいゆる〜いアナログなもののほうが安心できるなあ。

<バーバレラ>

船外活動を終えて無重力状態で宇宙服を脱いで素っ裸になったバーバレラ。
大統領からの交信。彼女が急いで服を着ようとすると、「いや、そのままでけっこう」
ポジトロン光線を発明したデュラン・デュラン博士が行方不明になり、捜索命令が出た。
最後に消息を絶ったタウ・セティ系に向かうと、宇宙船は磁気嵐に遭い惑星に不時着。
その惑星は双子の子供たちだらけで、捕まったバーバレラは噛み噛み人形責めされる。
そこにたまたま子供たちを狩りにきたキャッチマン、マーク・ハンドに助けられる。
「お礼は何が?」「ではSEXを」バーバレラはピルを飲んで手を合わせようとするが、
この惑星ではまだ古い従来の方法でしかやらないらしい。彼女は旧式SEXが気に入る。
彼にデュラン・デュランを知らないか訊くと、「ソゴーへ行けば何かわかるかも」
せっかく修理してもらったのに、宇宙船はいきなり土中に潜り、またもや故障。
そこで出会ったのは有翼人パイガー。悪の都ソゴーで目を悪くさせられたらしい。
悪人ではない者はこの死の迷路に入れられ、鉱物人間のようなグロテスク族と住む。
パイガーに案内されてピン教授に会うと、「デュラン・デュランはソゴーにいる」
教授は宇宙船の修理に一週間かかると言い、待てないバーバレラはパイガーに頼む。
でも、パイガーは意欲不足で飛べない。バーバレラはある秘策で意欲を取り戻させる。
そして、パイガーはバーバレラを抱いて飛び、ふたりは悪の都ソゴーへ向かうが…。

空中ストリップショー、噛み噛み人形やセックスマシーン責めの愉悦と忘我の表情。
かなりエロいんだけど、ちっともいやらしくない。健康的にエッチ。陽気なスケベ。
ロジェ・バディムによって一層磨きをかけられたジェーン・フォンダの究極のエロス。
彼の超一流の美的センスは随所で発揮。鉱物人間はレメディオス・バロの絵画みたい。
有翼人パイガーのジョン・フィリップ・ローはさすがの美しさだけど、共演者が面白い。
ピン教授はマルセル・マルソー、革命家ディルダノは‘欲望’のデヴィッド・ヘミングス
今回のトラウマはディルダノが憧れる地球式SEX。バーバレラ相手に念願が叶うが、
向かい合って手を合わすとだんだん髪の毛が立ってきて、煙も出てくる。命懸けだね。