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新・トラウマティック銀幕 : ビューティフル・デイ

ビューティフル・デイ

ジョーは失踪した少女を捜す仕事を請け負っている。
ある日、誘拐された上院議員の娘の救出を依頼される。
選挙を控えているので、事件が表沙汰になるのは避けたいのだ。
唯一の情報では、娘ニーナは高級売春宿で働かされているらしい。
ジョーは議員に娘を助け出して、モーテルで引き渡すと約束。
売春宿の場所をつきとめ、見張りや客の男たちをハンマーで殴り殺し、
ニーナを無事救出してモーテルで議員が現れるのを待つ。
その間、無表情で無口なニーナとテレビを見ていると、
娘を迎えに来るはずの議員の自殺のニュースを告げる。
すると、とつぜん警官ふたりが部屋に乱入してくる。
ジョーは殴り倒され、ニーナは連れ去られてしまう。

主人公ジョーは幼い頃に父親からDV。
軍退役後のFBIでは人身売買された少女たちを救えずにPTSD。
ハンマーで残忍に悪者どもを殺戮する一方、認知症の老母に愛情深く接する。
ホアキン・フェニックスはこんなにもすごい役者になっていたとは!
不協和音を多用するジョニー・グリンウッドの音楽も効果大!
前作も問題作だったけど、リン・ラムジー監督、ムムム、只者ではない。

トラ銀ポイント:サイコごっこ
ジョーが仕事から帰宅すると、お母さんはソファで鼾をかいている。
心配してジョーが顔を覗きこむと、嘘ぴょーん、起きてたとお母さん。
だって、ひとりでサイコを観てたら怖くなって寝られなくなったから。
あくる日にお母さんはシャワーで床を泡だらけにしてしまう。
なかなか浴室から出てこないお母さんに、ドアの外でジョーは、
サイコのシャワーシーンの効果音を歌いながらエアーナイフ。