トラウマティック銀幕 死亡遊戯
キル・ビルのユマ・サーマンの恰好を見て、あっ!と思ったよね。
黄色に黒のストライプのトラック・スーツ(と言うらしい)。
あまりにも有名な衣装だけど、その映画自体は…?
<死亡遊戯>
香港の映画俳優ビリー・ロウ。撮影中にカメラが頭上から落下する事故が起こる。
楽屋に引きあげると、白人の男が訪れる。「あれは警告だ。電話を待っている」
ビリーは手荒く追い返し、恋人のアメリカ人歌手アンのレコーディング・スタジオへ。
それから食事に出たふたりをトラック・スーツを来たバイク集団があとを追い、
ビリーと乱闘になるが、さっきの白人男スナイダーがアンに刃物をつきつける。
「明日、ドクター・ランドのもとで契約しないと、ただではすまないぞ」
ビリーは京劇役者の伯父に相談。「苦労して手に入れた地位なんだ」「じゃ、戦え」
ビリーは契約に現れず、映画撮影の最後のシーンに臨む。鉄砲隊に跳躍する場面。
空砲のはずなのに、ビリーは顔を撃たれる。組織の殺し屋が紛れ込んでいたのだ。
組織からビリーを守るために友人の新聞記者と医者はビリーが死んだことにする。
ショックのあまり入院したアンは退院するなりビリーの復讐に向かう。
銃でドクター・ランドを狙うアンを止めたのは、死んだはずのビリーだった。
ビリーは変装して手下を殺しランドに迫るが、死亡偽装がばれてアンが誘拐される。
なんとかアンを助け出し、ランドと決着をつけるためにビリーが向かったのは…。
で、あの場面につながる。古い楼閣のような建物の各階にいる武芸者と戦うシーン。
いよっ、待ってました!ワン・アンド・オンリー、ブルース・リー!
圧巻の武闘芸術の集大成!息もまばたきもさせない、したくない!
ソックリさんもそれなりにアクションシーンをこなしていたが別物!別格!
サモハン・キンポーはノークレジット出演でブルース・リーへリスペクトを表す。
他の映画から場面を借用したり、本人の葬儀の模様を挿入したり、
なんとか映画としての形にしようと努力。細かいことは気にしない。オマージュだから。
とはいえ気になったのは、今回のトラウマである最後の戦いの舞台の南北楼。
ランドが経営するレストランの下の階は古い楼閣、登ると最上階はモダンな部屋で、
その上はビルの屋上?なんでや〜?不思議空間だね。