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トラウマティック銀幕 ブレードランナー ファイナル・カット

公開時に3回ぐらい観てしまったから、今さらって思ってた。
でも、ディレクターズ・カットとか、このファイナル・カットとか作られて、
とうとう気になって観てしまったじゃないか!

ブレードランナー ファイナル・カット>

21世紀の初頭、タイレル社のレプリカントは宇宙植民地で反乱を起こし、
地球への侵入が頻発。彼らを補殺するのが特別捜査班ブレードランナーの任務だ。
2019年、タイレル社で最近入社した男の心理テストが行われている。
「砂漠にカメがいる。裏返しで熱い太陽に焼かれてジタバタしている。なぜ助けない?」
答えに窮して新入社員はテスト官をいきなり射殺する。レプリカントのレオンだ。
彼を含めて四人のレプリカントが侵入。ゾーラ、プリスの女ふたりにリーダー格のロイ。
かなりの強敵揃いで、引退していたデッカードが無理やり警察署長に呼ばれる。
まずタイレル社に。もう‘一匹’レプリカントが紛れ込んでいるとの情報だ。
タイレル社長は心理テストが人間にも有効かと、秘書のレイチェルで試させる。
通常20〜30の質問条項が100ほどされたあと、社長はレイチェルに退席させる。
判定はレプリカント。彼女は最新式で、本人は知らないが疑念を抱いているらしい。
社長によれば、レプリカントはしだいに憎しみや怒りといった感情を持つようになり、
安全措置として寿命を四年に設定しているらしい。「記憶を与えてやれば感情が和らぐ」
デッカードが次に向かったのは、レオンの履歴書に記載された住所のビジネスホテル。
浴室からウロコのようなものが見つかる。人口ヘビのもので購入者はクラブのオーナー。
自宅に戻ったデッカードを待ち受けていたのはレイチェルだ。幼いころの写真を持って。
「弟とお医者さんごっこ、子グモが母グモを食う記憶はタイレルの姪のものなんだ」
冗談だと言って謝るデッカードを残して、レイチェルは泣きながら立ち去る。
デッカードはヘビの購入者のクラブへ。ヘビダンサーはゾーラだ。追跡して射殺。
それを見ていたレオンに撲殺されそうになる窮地。救ったのはレイチェルの銃だ。
「あなたの仕事はわたしも殺すこと?」「借りがあるから殺さない」
タイレル社長と面会したいロイはプリスをレプリカントの設計責任者に接触させる。
社長のチェス仲間のJ・F・セバスチャンだ。ロイたちの真の目的は…。

なんだ、そうだったのかあ!!!これでデッカードが写真を大事にするわけも、
レプリカントへのシンパシーも、その他いろいろもやもやしていたものがスッキリ。
公開時の車で逃避行しながら「レイチェルは最新式だからもっと長く生きられるかも…」
って場面がこのファイナル・カットにはなくて驚いたけど、ない理由もわかったぞ。
それにしても、30年間も違った解釈をしていたじゃないか!みんな知ってたの?
公開時にはなかったデッカードの見る一角獣の夢。で、ガフの最後の折り紙も一角獣。
ああ、なんてこったあ。これでまた確認するためにもう一度観直さなきゃ〜。
って、そうだったのか!の説明はしません。知らなかったひとがまだいるかも。いない?
30年ぶりだけど、内容・映像・音楽の三位一体、マイSFベスト作品に変わりなし。
当時はルドガー・ハウアー命!だったけど、ハリソンの内面演技もなかなかだったのね。
今回のトラウマはレイチェルの髪型。ほどいたらたっぷりウェーブの髪なんだけど、
秘書としてのビジネスタイムではしっかりまとめている。いったいどうやるの?