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トラウマティック銀幕 バクダッド・カフェ

オシャレなカフェとかは苦手だ。カウンターで注文するのはもっと苦手だ。
わけのわからないメニューですぐ訊かれる。で、焦って注文しては失敗。
やっぱ年齢的には喫茶店が落ちつく。全面禁煙のところがもっと増えてくれ〜。

<バクダッド・カフェ>

ドイツ人夫婦が車でアメリカ旅行。ラスヴェガスとロスの間のハーヴェ砂漠で夫婦喧嘩。
妻はスーツケースを引いて歩いていく。夫は妻のコーヒーポットを路上に捨てるが、
気が変わってあとを追い、道路脇のさびれたカフェ兼モーテル兼ガスステーションに。
なんとか英語で妻は来てないか、大きな太った女だと訊くが、店の男はみな首を振る。
夫は仕方なくビールを注文するがビールはなし。コーヒーメーカーは壊れている。
夫は去り、店の奥からイライラした女が出てくる。店の男のひとりが彼女の夫サル。
コーヒーメーカーを買うのを忘れて、路上にあったコーヒーポットを拾ってきた。
妻ブレンダの怒り心頭。ポットを路上に返す、返さないで口論となり、サルは家を出る。
ブレンダが外で涙にくれていると、汗まみれのドイツ人の妻ジャスミンがやって来る。
徒歩、帽子にスーツの外国人、女性のひとり客、ブレンダが奇妙に思うのは当然だ。
翌日、掃除のために部屋に入ると、客の持ち物は髭そり道具や男物の服ばかり。
ジャスミンは間違えて夫のトランクを持って来ていた。そうとは知らないブレンダ。
保安官に調べてもらうが、旅券も航空券も問題なし。ブレンダの不信感は消えない。
また翌日、ブレンダの外出中にジャスミンはモーテルの事務所を勝手に掃除する。
怒り心頭のブレンダ。カフェに来る常連客は家族だが、ジャスミンは客だとする。
客の前でピアノを弾けないブレンダの息子サロモ、宿題をやれと怒られる娘のフィリス。
ふたりは怒鳴られるのはジャスミンのせいと嫌っていたが、次第に彼女と心を通わせる。
サロモと彼の赤ん坊とフィリスとジャスミンが部屋でくつろいでいると、ブレンダ乱入。
「あんたは自分の子供だけかまっていたらいいんだ!」「わたしには子供はいない…」

個人差はあるけど、更年期障害は本当にやっかい。鬱や不整脈になったりした。
最近は身体が慣れてきたせいか、症状が軽くなってきている。早く終われ。
ブレンダのイライラぶりも更年期障害かもなあ。家出した夫は近くで見守っているし。
本当はこうじゃないって、店員のカヘンガも保安官のアニーもわかっているみたいだし。
でなきゃ、トラック運ちゃんの常連客も、勝手にトレーラーで敷地に住むルディも、
モーテルに住む刺青彫りのお姉さんとか、テント住まいのバックパッカーは近寄らない。
夫は働かず、子持ちの息子は同じ曲ばかり弾き、娘は遊びまくればキレるのは当然。
そんないっぱいいっぱいの状態でジャスミン・ホルモン注入。セロトニンのごとき働き。
ジャスミンの方も結婚によって抑圧されていた自己の解放。ブレンダ・ドーパミン注入。
陰陽の結合でもたらされる調和と活性化。これはまさに寓話的アンチエイジング映画。
今回のトラウマは若返り筆頭ジャック・パランス演じるハリウッドの元背景画家ルディ。
ミューズ・ジャスミンと出会って開眼。枯れかけていた才能も色気も一挙回復!