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トラウマティック銀幕 ゴジラ

長らくおつきあいいただきありがとうございました。
次回からはもうちょっとコンパクトなものを展開します。
最終回はいまだに追いかけられる夢を見る我が人生最強トラウマ映画です。

ゴジラ

日本の南海で貨物船がSOSを発して行方不明になる。捜索に向かった船も、
いかだで漂流していた生存者を助けた漁船もたて続けに謎の沈没を遂げる。
南海の大度島も大災害にあう。家と両親を失った少年は嵐の仕業ではないと言う。
島へ調査団が送られる。生物学教授の山根博士と娘のエミコと恋人の緒方も加わる。
上から押しつぶされた家のまわりには大きな足跡があり、放射能も検知される。
島の長老が言う。「ゴジラのせいだ。海の生き物を食いつくすと陸にあがってくる」
昔はゴジラを鎮めるために娘を生け贄に捧げ、いまは厄祓いに神楽を踊るらしい。
だが、大きな足音のようなものがあたりに響く。島民と調査団は八幡山に向かうと、
山裏から大怪獣が頭をのぞかせる。「あれはジュラ紀の生物だ!」山根博士は叫ぶ。
怪獣はそのまま海へと逃げる。本土に戻った調査団は調査結果を国会で発表する。
50メートルを超える怪獣が、たび重なる水爆実験のせいで南海の住処を追われて出没。
米国を気にして調査結果の公表を渋る与党と積極的な野党がもめて国会は紛糾する。
とりあえずフリゲート艦隊が南海に爆撃に向かうが、その直後に客船が襲われる。
生態研究をうったえる山根博士ほか、ゴジラに有効な手立ては何も見つからない。
記者はエミコに接近。山根博士の元助手で彼女の許嫁の芹沢博士に紹介を頼む。
芹沢は記者を追い帰してエミコに見せたのが〝オキシジェン・デストロイヤー〟だ。
水中の生物すべての命を絶つ危険すぎる兵器だ。エミコは口外しないと約束する。
エミコは兄のように慕う芹沢に緒方の存在を告げる機会を失い、むなしく帰宅。
ゴジラ東京湾に出現。高圧電流の鉄条網も効果なく、都心を破壊し焼け野原に。
親とはぐれた子供たちを見て、エミコはある決心をする。緒方に打ち明けたのは…。

暗闇に目がギロリ、足だけ尻尾だけで全体像がよく見えないから余計に怖かった。
ビルの狭間に隠れると、ゴジラにジロッと見おろされる夢をいまだに見る。
宝田明河内桃子の清純カップルもいいけど、平田昭彦の芹沢博士は格別ステキ。
初代ゴジラはクローズアップのものと全体のものの顔がけっこう違う気がする。
伊福部昭のテーマ曲はかなりの変拍子で、おとなになってその格好良さを知る。
父に連れられておとなが真剣に観る怪獣映画は、子供には理解できていなかった。
実は強烈な反核反戦映画だったのね。あのひとに見せても、伝わらんやろな。
ブレーキをかけなきゃいけないはずの野党もふがいない・なさけない・存在感ない。
せめてこの映画の女性議員のように論戦を張ってほしいのが今回のトラウマ。
菅井きんさん演じる威勢のいい野党議員。モデルは市川房江とかなんだろなあ。