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本喰い虫の腹ぐあい

トマス・バーネット・スワンの‘薔薇の荘園’を読了。ひともまた伝説のなかにいた。

神保町の三省堂の4階。いろんな古書店が出店している棚があって、なかなか楽しい。
そこで見つけたのがこれ。めちゃくちゃ懐かしい!実家の引越で紛失していたのだ。
半人半獣のファウヌスや木の精、幽鬼ジンや食人鬼マンドレイクなどの、
いずれは人間に凌駕されて消えてしまう、哀しくも果敢ない運命の物語。
それが夭折のこの作家自身の運命とも重なってしまう。繊細な美しさが魅力。
表紙を描くのは萩尾望都で、ファンタジー好きには必携本。満足の腹八分。