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本喰い虫の腹ぐあい

高野史緒の‘カラマーゾフの妹’を読了。ついに真犯人が明らかに…。

無謀だった。アホだった。パロディのおおもとを読んでないとやっぱり楽しめない。
一応、前任者が書いたとする作品は簡潔に説明され、事件の状況はわかるんだけど。
未解決のまま宙ぶらりんになっている謎を解き、真犯人をつきとめるのが本作。
長男は父と女を取り合い、父殺しの無実の罪で牢死、次男は精神疾患を抱え、
三男は異常な性的嗜好。兄弟の精神に暗い影を落とすのが封印されてきた妹の存在。
異様な兄弟、異様な夫婦・友人・主従関係、異様な宗教・時代背景がメインで、
謎解きの歯切れが悪くて驚きの真犯人とはならず、へえ〜やっぱりねえぐらい。
まずはドストエフスキーを読んでからだな。深夜ドラマ見ろって?う〜ん…の腹五分。