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トラウマティック銀幕 ブリジッド・ジョーンズの日記

グラコロ カメレオン俳優は今はジョニー・デップだけど、かつてはロバート・デニーロ
じゃ、女優さんは?たぶん、このひと。レネー・ゼルウィガー
本作と‘シカゴ’の体重差はまさに‘レイジング・ブル’級だね。

ブリジット・ジョーンズの日記


クリスマス休暇で帰省したブリジットを待っていたのは、親戚友人大集合のパーティー。
悪趣味なドレスを無理やり着せられたり、伯父さんからはセクハラ質問されたり。
そして、極めつきは幼なじみのマークとのブラインド・デートが設定されていた。
彼も母親から趣味の悪いセーターを着せられていたが、離婚したての有望な弁護士。
やる気を出したブリジットは舞いあがり、やめられないタバコや酒の話をして嫌われる。
年が明けて1年の誓いを立てる。禁煙・断酒・10キロ減量、良識ある男性と付き合う。
だけど、秋波を送ってくるのはブリジットが勤務する雑誌社の編集局のボスのダニエル。
イケ面だけどいかにも軽そう。ちょっと、いやかなり気があるが、デートは保留。
雑誌社主催の出版パーティでブリジットはまずい司会。冷笑のなかにマークがいる。
おまけに美人の婚約者を連れている。落ち込むブリジットをダニエルが励ます。
「やつはケンブリッジの同窓生だけど、あんなやつ。ぼくの婚約者を…」
一旦断ったものの、結局はダニエルの部屋に。予定外なので、デカパンを履いていた。
ブリジットにママが会いにくる。実践販売こそ自分の隠れた才能を生かせると言う。
直後にパパから電話。ママはTVショッピングの司会者に夢中になり家出してしまった。
週末は田舎でダニエルとお泊りデート。でも、彼は急用でロンドンに戻る。
バニーガール姿で母の友人宅のパーティーに出ると、実は仮想は中止になっていた。
それでも仮装者がチラホラ。パパは神父姿。隣の法王よりは安上がりだと負け惜しみ。
早々にパーティーを切り上げてロンドンのダニエルの部屋に行ったブリジットは、
バスルームに裸の女性がいるのを発見。ニューヨーク支社のララは実は婚約者だった。
ショックのあまり転職。テレビのレポーターとなるが、馴れないことでドジばかり。
裁判の取材を任されたのにインタビューできずに大ピンチ。すると、そこにマークが…。

こりゃ、ジェーン・オースティンの‘高慢と偏見’じゃないか!
お互いに最悪の第一印象。男は偏屈な高慢ちき。女はズケズケ物を言う。
実は片や誠実、片や不屈の前向き。で、めでたしめでたし〜。そのまんま。
ふたりをかき回す色男ダニエルのヒュー・グラントはまさにセルフ・パロディ。
マークのコリン・ファース仏頂面でコメディをこなす典型的ブリッツ。
イケ面ふたりのへっぴり腰でのカッコ悪い取っ組み合いはものすごく笑える。
でも、この映画はレネーの独壇場。いかにもってイギリス女性を完璧に物にしている。
ポッチャリしていて垢ぬけない、料理できない、仕事にも男にも厳しくなりきれない。
ないない尽くしでも、彼女が一生懸命なのは親や友人や職場もちゃんと理解している。
だけど、次はどんな失敗をやるのか楽しみにもされている。だからパート2有り。
今回のトラウマは青いスープ。野菜を束ねたビニール紐の色が溶けだしたって。
そんなのを料理に使うか?それをまた客に出すか?それをまたみんなで飲むか?